記事系コンテンツで圧倒的に重要な箇所は、導入文です。サイトを訪れた読者の大半は、まず初めに導入文を目にします。また、Googleも導入文を重視しており、サイトの評価と強く結びつけています。導入文が苦手だと感じている方は少なくありません。導入文の書き方のコツを、導入文の重要性や役割を交えながら解説します。

これまでに1億文字以上のSEOライティングに携わってきたSEOポータルの知識と経験をもとに、検索エンジン最適化(SEO)に役立つ導入文(リード文)の書き方をまとました。是非、最後までご覧ください

佐藤 隆司

この記事は、こんな疑問に答えています
・導入文とは何ですか?
・どうして導入文は重要ですか?
・導入文と要約文の違いはなんですか?

中村 結衣

この記事はSEOライティング初心者向けです
・記事系コンテンツのライター
・コンテンツSEOに取り組まれている方
・ウェブサイト管理者

渡辺 修平

この記事を読むのにかかる時間:約 16

導入文の重要性が高い理由

記事系コンテンツの導入文は、記事にアクセスした大半の検索ユーザーが読みます。そして、この記事を読むべきかどうかを即座に判断します。つまり、導入文から記事の内容を察し、役立つかどうかを見極めます。

Googleは、検索結果からアクセスした人々の行動データを注視しています。サイトや記事を訪れた人々の滞在時間は、特に注目される指標のひとつです。僅かな滞在時間で検索結果に戻ってきたユーザーの数は、サイトの評価を下げます。なぜならGoogleは、サイトがユーザーを「ガッカリさせた」と認識するからです。

導入文の書き方の重要性
導入文の書き方の重要性
導入文の書き方の重要性
導入文の書き方の重要性

ユーザーとGoogleが重要だと認識していることが、導入文の重要性が高い理由です。ですから、導入文は「導入文以下の全ての文章」と同じくらいか、それ以上に重要性の高い文章であると考えてください。

オンラインコンテンツの読まれ方

アメリカの大学で行われた調査では、一言一句を飛ばさずに丁寧に読む読者は僅か16%とのレポートがあります。つまり、ほとんどのサイト訪問者は、本文全体を読むことがありません。

このため、文字装飾で目を引いたり、画像を挿入するなどの対策がとられます。しかし、最も重要な対策は、導入文を丁寧に仕上げることです。導入文は多くの読者が読み、さらに内容の把握に役立てます。

良質な導入文は、本文を読みたいと思わせるものです。では、導入文の役割について見てみましょう。

記事系コンテンツの導入文の役割とは?

導入文の重要性を確認しましたので、具体的に導入文の書き方の解説を進めます。

まず、導入文にはどのような役割があるのでしょうか。ここでは、導入文が苦手という意識を少し和らげるためにも、役割を再確認しましょう。

導入文の役割と重要性
導入文の役割
導入文の役割

記事の内容を紹介する

導入文の役割のひとつ目は、記事のテーマや内容を理解できる文章であることです。本文で伝えたいメッセージや、教えたい知識、知ってほしい情報は何でしょうか。その全てを導入文に収めましょう。

この記事の導入文では、導入文の重要性を伝え、導入文の書き方をマスターできることをアピールしています。それを踏まえて今、読者の期待を裏切らないように本文を書いています。

記事の内容を紹介する導入文には、自ずと重点キーワードが含まれます。Googleは導入文を重視しています。ですから、ここにキーワードがあることが検索エンジン最適化(SEO)に役立ちます。検索ユーザーにとって有益であることを、キーワードによって確認するのです。 

導入文が苦手な方が書きがちな間違った導入文の具体例を紹介します。実際には多くの記事系コンテンツで、このような間違いがあります。もし、この記事の導入文が次のものであった場合、皆さんはここまで本文を読んでいるでしょうか?

間違った導入文の具体例1

はい、皆さん、こんにちは。雨の日が続いて、気持ちが晴れませんね。でも、お気に入りの傘が使えるので、私は少し嬉しいです。皆さんもお気に入りの雨具がありますか?さてさて、本日は導入文についてのお話です。では、今日も元気にレッツゴー!

検索ユーザーに期待させる

導入文の役割の2つ目は、検索エンジンから訪れたユーザーに期待させることです。探していた情報を見つけたと喜ばせ、新たな学びがあることを認識させます。

もちろん、導入文で期待させておいて、本文で裏切ってはダメです。しかし、何かを期待しなければ、多くの検索ユーザーは即座に離れてしまいます。だからこそ、導入文には「導入文以下の全ての文章」と同じくらいか、の価値があるのです。

ここでも、間違った導入文の具体例を紹介します。検索ユーザーをガッカリさせてはいけません。

間違った導入文の具体例2

導入文の書き方について解説します。導入文は記事の最初の文章のことを指します。本文への導入をするための文章ですので、導入文と呼ばれています。上手く書くのは大変で、私もなかなか上手くはなれません。どんなことに気を付ければ良いのかを一緒に考えましょう。

続きを読みたいと思わせる

導入文の役割の3つ目は、読者に対して続きを読みたいと思わせることです。常に目移りをする検索ユーザーを、この記事に留めなければなりません。

導入文が苦手だと感じる方の多くが、ここで難しさを感じます。なぜなら、本文に書かれている内容の全てを導入文に書いてしまうからです。記事がハズレだと感じた検索ユーザーと同じく、導入文で満足した読者も記事から離れて行ってしまいます。

また、「期待すること」と「続きを読みたい」が別の感情であることにも注意が必要です。本屋さんで書籍を購入したものの、読まずに放置している書籍はありませんか?お金を出して買った書籍でさえ、続きを読ませることが難しいのです。導入文の書き方を工夫して、何とかして続きを読んでもらいましょう。

間違った導入文の具体例3

導入文は、記事の中で最も重要な箇所です。多くの読者が導入文を読みますし、Googleも最初の段落で記事を評価します。この記事では、ライター初心者向けに導入文の書き方を詳しく解説しています。SEO対策のためにも導入文を上手くなりましょう。

評価される導入文の書き方

導入文の重要性と役割を確認しました。ここまでの内容を意識するだけでも、導入文の書き方は飛躍的に上手くなります。すぐに実践したい方は、何本かの記事の導入文を書いてみてください。そのうえでもう一度、この記事に戻ってきて、続きを読んでいただいても構いません。

では、ユーザーとGoogleに評価される導入文の書き方を解説します。導入文の重要性を念頭に読み進めてください。

導入文の書き方1「執筆の最後に書く」

記事系コンテンツの最初の段落である導入文ですが、最後に書くのがおすすめです。本文の書き、内容が頭で整理できている状態が、導入文を書く絶好のタイミングです。導入文の重要性を感じながら、ダルマに目を入れるような気持ちで、総仕上げとして書きましょう。

導入文が苦手だと感じている方は特に、執筆の最後に書いてください。最初に書くよりも断然書きやすいはずです。

記事系コンテンツの書き方

導入文の書き方2「悩みや疑問に照準を合わせる」

検索エンジンを通じてウェブサイトを訪れる読者は、何かを探している人々です。さらに言えば、何かしらの悩みを疑問を持った人たちです。ですから、導入文では人々の悩みや疑問に寄り添い、答えを提供します。欲しいものを提供して喜ばれることほど単純明快なことはありません。

おなかがすいている人に食事を振舞ったり、雨宿りしている人に傘を差しだすのと同じです。

導入文の書き方3「共感を生む」

導入文の書き方をレベルアップさせるコツのひとつは、共感を生むことです。読者に心の中で「そうそう!」と思わせることが大切です。お笑い芸人さんの「あるあるネタ」や、アイドルの「ちょっとした失敗談」は、テレビやステージにいる人を身近に感じさせます。

読者を共感させて頷かせることで、文章を身近なものだと感じさせます。導入文が苦手な方は、まずは共感を生むことから始めるのが良いかもしれません。

導入文の書き方4「重点キーワードを効果的に使う」

重点キーワードとは、作成した記事が検索結果の上位表示されることを目指すキーワードのことです。つまり、SEO対策が成功した場合には、多くのユーザーが重点キーワードで検索して、サイトを訪れます。スーパーのチラシに掲載されたお買い得品のようなものです。多くの方々が、お買い得品を目指して来店します。

検索エンジンからの読者は、無意識に重点キーワードを探します。そして、記事の中に「ついさっき自分が入力した言葉」があることに安心します。ですから、導入文のなかで重点キーワードは効果的に使わなければなりません。当然ながら、導入文は重要性が高いので、必ず重点キーワードは使用してください。

導入文の書き方5「読みやすくシンプルに書く」

導入文の書き方を知ると、どうしても長い文章を書いてしまうライターがいます。なぜなら、導入文の重要性が分かり、全ての内容を含むことや、共感も生むことまでを考慮すると、結果的に文字数が多くなってしまうのです。

しかし、導入文はあくあで本文に入る前の段落です。そのため、読みやすくシンプルであることも重要です。導入文が苦手な方には少しハードルが高いですが、いろいろと工夫してみてください。

冒頭から長々とナレーションが続くアニメではなく、早く主人公が登場することを、人々は期待しています。

要約のテクニックを参考にする

導入文は決して要約文ではありません。しかし、要約をする際のテクニックは導入文作成にも十分に活かせます。

要約のテクニック1「文章全体を広く見る」

書籍でもオンラインコンテンツでも、要約の際には広い視点が役立ちます。目次がある場合には目次から読み取るのが便利です。オンラインコンテンツの場合には、見出しが目次に相当します。

文章全体を広く見ることで、大きな流れを把握します。また、どこが最も重要であるのかも見つけやすいでしょう。

要約のテクニック2「文章の流れをそのまま活かす」

要約では、文章全体の流れや順番をそのまま活かすのがポイントです。書籍の場合には重要なポイントが後ろにきます。一方のオンラインコンテンツでは逆ピラミッド型です。重要なポイントほど前になります。

つまり、オンラインコンテンツの要約は、結論が前、補足が後ろの構成になります。

要約のテクニック3「オリジナルな言葉を混ぜる」

要約が単なる短い説明でなくなるのは、そこにオリジナル性があるからです。誰が要約したのかによって、個性がでなければなりません。つまり、本文の内容を繋ぎ合わせることが要約の中心ですが、要約文のなかにはオリジナルの言葉が必要です。

導入文を作成する際の要約でも、本文とは異なる視点からのひと言を入れる工夫をしてみましょう。

導入文に関する質問

どうして導入文は重要ですか?

検索エンジンを経由して訪れたユーザーが、導入文によって読むべき記事であるかどうかを判断するためです。また、Googleはユーザーの滞在率をサイト評価の基準としており、導入文で離脱する読者の増加が検索結果での順位低下に直結するからです。

導入文とは何ですか?

導入文とは、記事系コンテンツの最初の段落で、読者の興味や関心を惹きつけ、本文を読んでもらうために重要な文章のことです。記事本文への導入となるため、導入文あるいはリード文とも呼ばれます。本文に書かれている内容を全て含みつつも、読みやすくシンプルであることが大切です

導入文と要約文の違いはなんですか?

導入文には、記事系コンテンツに書かれている内容を要約する役割もあります。しかし、導入文の場合には、読者を期待させ、本文を読んでもらうという重要な役割があります。このため、導入文と要約文では果たすべき役割が大きく異なります。

導入文の書き方のまとめ

導入文の書き方について、網羅的にさまざまな角度からの解説をしました。最後に、この記事の内容を元に、関連する質問の形式で情報をまとめました。3つの質問と答えを、復習として確認してみてください。

導入文が苦手だと感じている方に、少しでも役立つ内容にすることを意識して書きました。導入文が苦手から得意へと変わるきっかけになることを願っています。

当サイト「SEOポータル」では、コンテンツSEOに役立つ情報を豊富に用意しています。是非、他の記事もチェックしていただけますと嬉しいです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

投稿者プロフィール

渡辺 修平 (Watanabe Shuhei)
渡辺 修平 (Watanabe Shuhei)コンテンツSEOライター
大学在学時よりライターとしてアルバイトを始め、現在はプロのライターとしてSEOを意識した記事系コンテンツを執筆しています。