ワードサラダという言葉をご存じでしょうか?

ウェブ担当者の多くが、検索エンジン最適化(SEO)に取り組んでいます。そして、良質なコンテンツを作成し続けることの難しさを感じられていることでしょう。

その昔、大量の記事コンテンツを一気に生み出す手法がありました。その名も、ワードサラダです。実は、この手法はSEOの効果が絶大で、SEOに取り組む大半のウェブサイトで実践されていました。

中村 結衣

この記事はSEO中級者向けに書いています
・SEO対策に取り組むウェブ担当者
・SEOの禁止事項について知りたい方
・過去のSEO対策を学びたい方

ワードサラダとは?

ワードサラダとは、SEO対策の一部として使用されていたテクニックです。特定のキーワードを文章に無理やり挿入するし、検索エンジンの順位を上げる悪質なSEOスパム手法です。またの名を「キーワードスタッフィング」と呼ばれます。

2000年代、ワードサラダは広く知られるSEOの外部対策でした。SEO対策に取り組む多くのサイトが、ワードサラダを採用していました。しかし、現在では検索エンジンを騙す行為としてGoogleがスパム認定しています。

ワードサラダは、ブラックハットSEOとしては最も一般的になった手法のひとつです。しかし、現在は全く有効ではありません。それどころか、検索結果にウェブサイトが一切表示されなくなるリスクがあります。

この大きな転換のキッカケとなたのが、ペンギンアップデートです。Googleアルゴリズムのコアアップデートの中でも特に有名なアップデートですので、SEOに取り組むウェブ管理者の方は覚えておきましょう。

【過去】効果的なワードサラダの実践方法

ワードサラダでは、SEO対策の対象キーワードを含んだ長い文章をできるだけ簡単かつ大量に作成することが目的です。主にテキスト生成ソフトウェアを使用して文章が生成されていました。なかには10万円を超えるワードサラダ生成用ソフトが販売されていたほどです。

もし現在でもワードサラダが有効であれば、仕組みは意外と簡単です。Googleスプレッドシートを使って以下のような文章の作成プログラムを作ります。各グループから単語やフレーズを選んで文章を作成します。

ワードサラダの仕組み

この画像の例では、グループA~Dの各7種類の単語やフレーズを組み合わせます。これだけで実に2401本もの文章を作成することが可能です。ワードサラダでは長文の記事であることも重視されました。このため、このような組み合わせで生成した文章を大量に生み出します。こうして、数千や数万の記事を生成していたのがテキスト生成ソフトウェアです。

ワードサラダで生成される文章の例文

  • 検索エンジン最適化(SEO)とは検索エンジンでランキング上位表示させる技術です。
  • SEOとはGoogleで上の方に表示させるやり方です。
  • 検索エンジンの上位表示とは検索結果で検索結果の上位表示させる取り組みです。

テキスト生成ソフトウェアで作られた大量の文章は、外部に設置されたブログ(主に無料のブログサービス)に投稿されます。そして、SEO対策で上位表示を目指しているサイトや記事へとリンクされました。つまり、大量の被リンクを生み出す仕組みです。

Googleの「ペイジランク」では、被リンク数がとても重要視されていました。このため、ワードサラダで生成された文章がサイトの評価を高めました。そして、現実的にGoogleなどの検索結果で上位を獲得する効果を持っていました。

【現在】スパム行為に対する厳しい措置

ワードサラダとして生成された文章は、人間が見れば明らかに支離滅裂です。また、文法的に無理があるものばかりです。つまり、大量の低品質なコンテンツが、Googleによって評価されていました。

Googleの数々のアルゴリズムのアップデートのうちの数回は、明らかにワードサラダのような悪質な外部からの被リンクの排除をターゲットとしています。

コンテンツの質をプログラムで判定することは技術的に高度です。このため、当初はGoogleでさえワードサラダ判別が難しかったはずです。しかし、現在のGoogleアルゴリズムは悪質なコンテンツを見抜きます。そして、自動的にスパム認定を行っています。

検索エンジンが特定のウェブサイトやページに対してスパム認定を行うと、一定期間あるいは永久にペナルティを受けることになります。検索エンジンのペナルティとは、検索結果に表示されないという厳しい措置です。Google経由のアクセスを失ったウェブサイトは存続が困難になります。

ワードサラダは2024年2月現在、Googleがスパム行為に指定しています。具体的にはGoogleガイドライン内に「検索キーワードを含んでいるが、文章としては意味をなさないテキスト」として明記されています。

過度なSEO対策に関する注意点

ワードサラダ(キーワードスタッフィング)に関する注意点は、とにかく絶対にワードサラダによる記事生成や大量投稿を行わないことです。誰しもが被リンク獲得のための自作自演を思いつきますが、百害あって一利なしです。

SEOの外部対策では、良質なコンテンツを持つウェブサイトからの自然な被リンクを数多く得ることが重要となりますが、あくまで他のサイト運営者が自らの意思で行う行為ですので、即効性のある技術やノウハウはありません。

SEO対策として良質な被リンクを得るための方法は、日本では外部対策、海外ではオフサイトSEOと呼ばれています。被リンクを獲得するためのヒントやアイデアは、当サイトのメイン記事「SEO 検索エンジン最適化とは?」で説明しています。

ワードサラダ/キーワードスタッフィングまとめ

この記事では、ワードサラダの過去から現在まで変遷、そして注意点について説明させていただきました。

ワードサラダは、かつて非常に効果を発揮した検索エンジン最適化(SEO)の手法のひとつであり、特定のキーワードを多く含む文章を作成することで、検索エンジンのランキングを上げようとする試みです。

しかし、ワードサラダはブラックハットSEOの一種であり、検索エンジンを騙す行為にあたります。そのため、検索エンジンはアルゴリズムのアップデートなどによって、このようなサイトやコンテンツを排除しようとします。

当サイト「SEOポータル」では、検索エンジンを騙すブラックハットSEOに手を染めることなく、確実に記事系コンテンツを積み上げることにって、検索結果での上位表示を目指すための知識やアイデアを数多くご紹介しています。

お時間があるときに他の記事も読んでいただけたら幸いです。最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

投稿者プロフィール

渡辺 修平 (Watanabe Shuhei)
渡辺 修平 (Watanabe Shuhei)コンテンツSEOライター
大学在学時よりライターとしてアルバイトを始め、現在はプロのライターとしてSEOを意識した記事系コンテンツを執筆しています。