強調スニペットは、オーガニック検索の第1位よりもSEO効果が高いです。Googleの検索結果にウェブサイトの一部が引用され、多くのアクセス流入が期待できます。検索エンジン最適化(SEO)にも非常に重要な強調スニペットを解説します。
仕組みや重要性、そして表示を獲得するための具体的なSEO対策について確認してください。
この記事は、こんな疑問に答えています
・強調スニペットとは何ですか?
・強調スニペットの仕組みとは?
・どうすればスニペットに表示されますか?
この記事はSEO対策初心者向けです
・コンテンツSEOに取り組んでいる方
・記事系コンテンツのライター
・SEOキーワード選びに悩んでいる方
この記事を読むのにかかる時間:約 12 分
目次
強調スニペットとは?
強調スニペットとは、Google検索結果の上部に表示される質問に対する回答が抜粋されたボックスです。検索ユーザーの質問に対して直接回答が表示されます。通常の検索とは異なり、サイト内容の一部を引用します。検索ユーザーにとって非常に便利な機能です。
多くの場合、強調スニペットは検索結果の最上部に表示されます。このため、ほとんどの検索ユーザーが目にします。画像も合わせて表示されることが多く、有料の検索広告よりも目立つ表示形式です。
また、強調スニペットからウェブサイトへは、情報の掲載箇所へと直接リンクされます。つまり、記事の途中までスクロールした状態でサイトが開きます。
強調スニペットの種類
強調スニペットには、次の3つの種類があります。
- 段落スニペット:ウェブサイトから抜粋された文章を表示します。
- リストスニペット:箇条書きのリストで情報を表示します。
- テーブルスニペット:表(テーブル)形式で情報を表示します。
なお、一部では「箇条書きのコンテンツ」が表示されやすいとの情報があります。しかし、具体的な調査データはありません。また、テーブルスぺニットのCTRが高いとの情報についても同じく情報元は不明です。
検索1位よりも高いクリック率(CTR)
強調スニペットのSEO効果は、検索結果ページにおけるCTR(クリックスルー率)でも明らかです。次の表の通り、オーガニック検索の第1位よりも強調スニペットのCTRが高くなっています。
検索結果での表示 | クリック率(CTR) |
---|---|
強調スニペット | 42.9% |
検索結果 1位 | 39.8% |
検索結果 2位 | 18.7% |
検索結果 3位 | 10.2% |
つまり、検索エンジン最適化(SEO)において強調スニペットは非常に重要な存在です。検索結果の上位獲得と合わせて、強調スニペットに表示されるSEO対策が求められます。
強調スニペットのメリットとデメリット
続いて、メリットとデメリットについて解説します。
強調スニペットのメリット
検索ユーザーとウェブサイト管理者の双方にとって、強調スニペットにはメリットがあります。
- (検索ユーザー)情報収集が容易になる
- (サイト管理者)アクセス数が増加する
Googleは検索ユーザーに最適な情報を表示することを使命としています。つまり、検索に関わる三者がそれぞれメリットがあります。2つのメリットについて、さらに詳しく説明を加えます。
(検索ユーザー)情報収集が容易になる
Googleの検索エンジンを利用するユーザーは、スムーズに情報を得ることができます。検索結果をクリックせずに知りたい情報が表示されるので便利です。つまり、Googleの検索結果だけで用件が済むことが多くなります。
(サイト管理者)アクセス数が増加する
強調スニペットのCTRは非常に高いです。このため、表示されたウェブサイトはアクセス数が増加する可能性があります。ウェブサイトの管理者は、仕組みや掲載される方法への理解が必要です。
強調スニペットのデメリット
一方で、強調スニペットにはデメリットもあります。当然、メリットがあればデメリットも出てきます。しかし、ウェブサイトの管理者にとっては悩ましい問題があります。
- (サイト管理者)アクセス数が減少する
- (サイト管理者)SEO対策の作業が増える
検索ユーザーにとってのデメリットは一切見当たりません。しかし、サイト管理者にのみ、デメリットと言える項目が2つあります。では、少し詳しく説明します。
(サイト管理者)アクセス数が減少する
メリットと正反対の内容になりますが、強調スぺニットにはウェブサイトのアクセス低下の懸念があります。なぜなら、一定数のユーザーが検索画面だけで満足し、サイトにアクセスしないからです。
(サイト管理者)SEO対策の作業が増える
また、強調スニペットに掲載されるためのSEO対策が必要になります。このため、これまでのSEO対策にさらに作業が追加されます。つまり、検索結果で1位を獲得する施策だけではSEO対策が完結しません。
ただし、2つの対策は決して全くの別モノではありません。つまり、2つのSEO対策を並行して行わなければならないわけではありません。あくまで検索ユーザーに役立つ良質なコンテンツ作りが、検索エンジン最適化の基本となります。
強調スニペットの仕組み
Googleはユーザーの検索クエリに基づいて、表示する強調スニペットを選択します。この選択が自動化されていることをGoogleは公式で明らかにしています。
ウェブ検索結果から生成されています。Google では、あるページが特定の検索リクエストに対して強調表示するスニペットとして適しているかどうかを、自動システムで判断します。
Google検索ヘルプ「Google の強調スニペットの仕組み」
なお、通常の検索(オーガニック検索)の順位と、強調スニペットに選ばれるサイトの基準は全く異なります。このため、2位以下のサイトが採用されることも多いです。
スニペット選考に使われる要素
強調スニペットに表示されるサイトや内容は、次の3つの要素によって決定されます。
- 検索クエリ:ユーザーが検索時に入力した語句やフレーズ
- 検索結果:検索クエリに対して表示される検索結果
- ウェブページの内容:検索結果に表示されるウェブページの内容
ここで注目するべきは、選考の材料となる要素に「検索結果」が含まれていることです。つまり、選ばれるためには、検索結果の上位獲得が必要になります。
強調スニペット掲載のためのSEO対策
ウェブサイト運営者は、強調スニペットに掲載されるためのSEO対策が必要です。Google検索セントラルにはスニペットについて次のような質問と答えがあります。
自分のページを強調スニペットとして設定できますか?
Google検索セントラル「強調スニペットとウェブサイト」
それはできません。ユーザーの検索リクエストに対して、ページの内容が強調スニペットにふさわしいと Google のシステムが判断すれば、上位に表示されます。
当然ながら、自ら編集してスニペットに掲載することはできません。また、Googleの作業は自動化されているため、システムの判断に委ねられています。
具体的な3つの対策
ウェブサイト管理者は、次の3つの対策を行うことで強調スニペットに表示される可能性を高めることができます。
- 質問に答えるようなコンテンツを作成する
- 適切なキーワードを使用する
- 構造化データを使用する
どのようなウェブサイトや内容が採用されているのか、スぺニットの分析することも大切です。そして、これらの3つを丁寧に実施しましょう。
質問に答えるようなコンテンツを作成する
スぺニットに掲載されているのは検索ユーザーの質問への回答です。つまり、ユーザーが抱えている質問に答えるコンテンツを作成することで表示される可能性が高まります。
強調スぺニットとは別のGoogleの検索結果ページの機能には「関連する質問」があります。こちらはコンテンツ作成時のヒントになります。
さらに今後、生成AIの活用が進むことによって、質問と回答の形式で検索結果が表示される機会が増えることが予想されます。つまり、将来への対策のためにも、質問に答えるコンテンツ作りが重要です。
適切なキーワードを使用する
ユーザーが検索時に使用するキーワードを分析し、サイト内で適切なキーワードを使用します。これによって、表示される可能性が高くなります。
検索クエリとキーワードの違いを理解し、しっかりとSEOキーワードを選定することが重要です。
多くの場合、検索結果で上位5サイト程度に入ることがスニペット獲得の要件になっています。つまり、適切なキーワードによるSEO対策を行うことは依然として重要です。
構造化データを使用する
構造化データの使用もまた、強調スニペットに表示される可能性を高めます。Googleがウェブサイトの内容を理解することを構造化データは手助けします。つまり、スニペットの選考において構造化データを活用します。
SEO内部対策として構造化データの導入を進めましょう。
強調スニペットまとめ
強調スニペットは、検索エンジン最適化(SEO)で重要な要素になりました。検索結果ページの最上段に位置し、オーガニック検索の第1位よりもCTRが高いです。
また、ユーザーにとっての利便性は非常に高く、情報を簡単に取得できます。しかし、ウェブサイト管理者にはアクセス流入の機会が増える一方、デメリットもあります。つまり、サイトへの流入数の低下と、新たな対策の必要性です。
ただし、SEO対策を行うべき施策は、コンテンツSEOの基礎的な項目ばかりです。つまり、決して難しいことではありませんので、基礎を大切に進めましょう。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
投稿者プロフィール
- 大学在学時よりライターとしてアルバイトを始め、現在はプロのライターとしてSEOを意識した記事系コンテンツを執筆しています。
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