検索エンジン最適化(SEO)にとって、検索順位別のクリック率は重要な指標です。1位と2位では2倍の差があり、3位までのCTRが7割弱を占めるからです。このため、日々のウェブサイトの改善や、コンテンツの投稿を積み重ねます。そして、少しでも検索結果の上位に表示されることを目指しています。

何とか1ページ目に表示したい」とか「できれば3位内に入りたい」という声の理由を解説します。

佐藤 隆司

この記事は、こんな疑問に答えています
・Googleの検索順位ごとのCTRは?
・検索順位以外の要素のCTRは?
・検索結果3位までに入る意味とは?

中村 結衣

この記事はSEO対策初心者向けです
・SEOに取り組んでいる方
・ウェブサイトの管理者
・上位表示のモチベーションが欲しい方

渡辺 修平

この記事を読むのにかかる時間:約 8

検索結果のクリック率(CTR)とは?

検索結果のクリック率(CTR)とは、Googleなどの検索エンジンの検索結果ページに表示された回数のうち、実際にクリックされてウェブサイトにアクセスがあった回数の割合のことを指します。

ご自身のウェブサイトであれば、Googleサーチコンソールでクリック率(CTR)を確認することができます。

クリック率CTRの計算方法
クリック率CTRの計算方法

また、クリック率(CTR)の詳しい解説は、別記事「CTR(クリックスルー率)とは?」をご確認ください。

【2024年版】Google検索順位によるクリック率(CTR)

検索結果は、いわゆるオーガニックの検索結果の順位だけではありません。例えば、上部には有料広告が掲載されています。また、強調スニペットナレッジパネルなどの情報ボックスが表示されることもあります。

  • オーガニック検索結果のクリック率
  • 有料広告のクリック率
  • Googleの機能別要素のクリック率

では、これらの検索結果に表示される項目について、クリック率をご紹介します。

オーガニック検索結果のクリック率

一般的にSEO対策によって1位を目指すのが、このオーガニック検索結果です。順位は、Googleのアルゴリズムに従ってウェブサイトの評価で上下します。さらに、検索クエリとの関連性を加味して順位が確定します。

検索結果での表示順位クリック率(CTR)
第1位39.8%
第2位18.7%
第3位10.2%
第4位7.2%
第5位5.1%
第6位4.4%
第7位3.0%
第8位2.1%
第9位1.9%
第10位1.6%
Googleオーガニック検索の順位ごとのクリック率(CTR)

Googleなどの検索ユーザーは、自ら検索クエリを入力して検索します。が、それでも第1位の検索結果でさえ39.8%しかクリックされません。ほかの60%の人々がどこへ行ってしまうのかは分かりません。

そして、第2位となると一気に半分以下のクリック率18.7%になります。3位以下になるとクリック率の減少は小さくなります。それでも、第10位の検索結果に表示されたウェブサイトには僅か1.6%です。

有料広告のクリック率

次に、オーガニック検索よりも上部に表示される有料広告のクリック率です。

検索結果での表示順位クリック率(CTR)
広告1位表示2.1%
広告2位表示1.4%
広告3位表示1.3%
広告4位表示1.2%
Google有料広告の順位ごとのクリック率(CTR)

最も目立つ場所に配置される有料広告です。しかし、オーガニック検索の第1位と比べるとクリック率は非常に低いまです。費用をかけて掲載しているのにも関わらず、CTRは低いです。オーガニック検索の第10位と近い数字になります。

Googleの機能別要素のクリック率

Googleの検索結果の表示は、オーガニック検索結果と有料広告だけではありません。このため、それ以外の機能についてもクリック率の分析が行われています。

検索結果に表示される機能の詳細については、別記事「Googleの検索結果ページ(SERP)の機能」を参考にしてください。

検索結果での表示順位クリック率(CTR)
強調スニペット42.9%
ナレッジパネル1.4%
関連する質問3.0%
画像1.4% – 4.9%
動画2.3% – 6.4%
地図のビジネスプロフィール第1位 17.6%
第2位 15.4%
第3位 15.1%
Google機能別要素のクリック率(CTR)

これら検索結果の機能別では、強調スぺニットのCTRが驚異的です。検索クエリに基づいてユーザーが求めていると推測される情報を抜粋して掲載している強調スニペットが42.9%という高いクリック率です。このため最近では、強調スニペットを取ることもSEOの重要な施策となっています。

Google検索順位によるクリック率(CTR)まとめ

この記事ではGoogle検索結果ページに表示される各パーツごとのクリック率をまとめて、ご紹介しました。データを全て最新の2024年版に改めて掲載しています。

最もクリック率が高いのは強調スニペット(42.9%)です。そして、続いてオーガニック検索結果の第1位(39.8%)となっています。どちらもSEOで創意工夫することによってしか掲載されることがない箇所です。

ここで紹介したデータからは、多くのことが読み取れます。やはり多くの検索ユーザーは検索順位の第1位のウェブサイトを信用する傾向が強いです。つまり、多くの人たちがウェブサイトへとアクセスしていることが分かりました。

当サイト「SEOポータル」では、検索エンジン最適化のためのさまざまな知識やアイデアをご紹介していますので、是非お時間がありましたら他の記事も合わせてご覧ください。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

投稿者プロフィール

中村 結衣(Yui Nakamura)
中村 結衣(Yui Nakamura)コンテンツディレクター
記事の執筆や、WordPressの使い方などに詳しく、当サイトではコンテンツ制作者に役立つ「SEOキーワードの選び方」「記事系コンテンツの作り方」などを担当。