検索エンジン最適化(SEO)とは、検索エンジンの検索結果ページ(SERPs)からのアクセス流入を増やすマーケティング手法です。

検索エンジンには、人々の「〇〇したい」が集まっています。そして、検索エンジンは人々をウェブサイトやオンラインショップ、マップへと誘導してくれます。

検索エンジンの役割
検索エンジンの役割

なお、SEOは「Serch Engine Optimization」の頭文字をとった略語です。読み方は「エス・イー・オー」で、世界共通の呼び方です。

SEO対策とは?

SEO対策とは、ウェブサイトの管理者が検索エンジンからのアクセスを増加させるために行う対策です。対策すべき項目は無数にあります。

ただし、日本では検索エンジン利用者の約8割がGoogleを使用しています。このため、SEO対策と言っても、基本的にはGoogleへの対策のみで問題ありません。

SERPsとは?

SERPsは「Search Engine Result Page」の頭文字を取ったもので、読み方は「サープス」です。直訳では「検索エンジン結果ページ」となります。つまり、日本語では「検索結果ページ」のことです。

スグにできるSEO対策10選

検索エンジンの役割と仕組み

ここでは検索エンジンの役割と、順位決定の仕組みを解説します。

検索エンジンの役割

検索エンジンの役割は、ユーザーの検索リクエスト(検索意図)に対して最適な答えを提供することです。ユーザーの検索クエリからユーザーの疑問や悩みを推測して回答しています。

SEO対策では、検索エンジンに対してユーザーに役立つコンテンツであることを示すことが大切です。

検索順位の決定の仕組み

検索エンジンは、次のような流れでウェブサイトの情報を収集し、検索結果に表示しています。

クロール
検索エンジンは、インターネット上のあらゆるウェブサイトを巡回します。この巡回する行為をクロールと呼びます。検索ボットやクローラーと名付けられたプログラムが、新しいサイトや更新されたページを見つけ出します。
検索ボットのクロール
インデックス登録
検索エンジンは、コンテンツやメタデータを分析し、内容や関連性を確認した上で、ウェブサイトの情報をデータベースに追加します。これをインデックス登録と呼びます。低品質なウェブサイトについては、インデックス登録を拒否します。
インデックス登録
検索結果ページ(SERPs)に表示
検索ユーザーの入力した内容に従って、検索結果が表示されます。ここで表示されるウェブサイトは、インデックス登録されたサイトのみです。また、サイト評価によって検索結果の表示順位が決まります。
検索結果表示

SEO対策の種類

SEO対策は大きく分けると次の3種類です。

  • 内部対策(URL構造、内部リンク、ユーザーエクスペリエンス向上など)
  • 外部対策(外部サイトからのリンク)
  • コンテンツSEO(記事系コンテンツの作成、投稿、管理)

これら3つの対策は、すべて重要です。

まずはコンテンツSEOによって記事系コンテンツを増やしてウェブサイトを充実させます。そして、内部対策や外部対策にも少しずつ力を入れていくのが良いでしょう。

内部対策

内部対策とは、主に技術面でのウェブサイトの改善を行うSEO対策です。

  • サイト内の巡回性を高める
  • ページの表示速度を改善する
  • ユーザーエクスペリエンスを向上させる

テクニカルSEOとも呼ばれ、サイト構造検索エンジンがウェブサイト内の全てのコンテンツを円滑に見て回れるようにすること、サイト訪問者がサイトの閲覧で不便を感じないようにすること、そして検索エンジンに理解しやすい構造のデータを渡すことを目的としています。

外部対策

外部対策は、良質で自然な外部サイトからの被リンクを増加させるSEO対策です。

検索エンジンへの信頼を高め、サイト評価によって検索結果での上位表示を獲得を目指します。

具体的には、良質な被リンク獲得のため、政府系ウェブサイトからのリンク獲得や、プレスリリースの活用などが挙げられます。また、SNSによる情報拡散も、重要な外部対策のひとつです。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、サイト内のコンテンツを充実させるSEO対策です。

特定のキーワードを狙った記事系コンテンツを積み上げ、ユーザーに良質なコンテンツを提供します。これによって検索エンジンの多くの検索結果で上位を獲得することを目的としています。

対象別コンテンツSEO

  • ユーザー向けコンテンツSEO 読みやすい文章、深掘りされた内容、良質なコンテンツ
  • 検索エンジン向けコンテンツSEO 適切なソースコード、自然な内部リンク、良質なコンテンツ

Googleの理想と考え方

SEO対策では、Googleが検索エンジンとして掲げる理想や考え方を理解することが大切です。

Google が掲げる 10 の事実

Googleが掲げる10の事実は、創業から数年後に初版が完成し、時代の変化と共に内容が更新されています。

  1.  ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツを着なくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

Google 検索の基本事項

Google検索の基本事項は、ウェブサイトに求める要件を示したものです。

  • 技術要件
  • スパムに関するポリシー
  • 主なベストプラクティス

なお、この検索の基本事項は、以前は「ウェブマスター向けガイドライン」という名称でした。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドは、Google公式によるSEOガイドです。

Google検索品質評価ガイドライン

Google検索品質評価ガイドラインは、Googleが自らの検索サービスの品質を評価するために作成しているガイドラインです。英文で168ページにも及ぶ膨大かつ詳細な資料です。

  • E-E-A-T
  • YMYL

SEO対策に役立つツール

Google公式のSEO必須ツール

ウェブサイトの状況分析に役立つツールをご紹介します。

  • Googleサーチコンソール
  • Googleアナリティクス
  • Googleページスピードインサイト

コピペチェックツール

記事系コンテンツ作成時や外注記事のチェックに役立つコピペチェックツールをご紹介します。

  • コピペリン
  • CopyContentDetector

SEOに役立つ生成AI

生成AIは、SEO対策でも重要なツールです。

SEOのメリット・デメリット

SEOのメリット

  • サイト流入数増
  • サイトの収益
  • 質の高いユーザー
  • 中長期的のファン
  • 広告宣伝費を抑える
  • コンテンツが資産
  • ブランディング
  • ローカルSEO
  • 音声検索最適化(VSO

SEOのデメリット

  • SEO対策には時間がかかる
  • 人的リソースが必要
  • 難易度が異なる
  • 失敗する恐れ
  • 順位下落リスク

ブラックハットSEO

以前は、自ら制作した大量のウェブサイトから自作自演の被リンクが有効でした。今ではブラックハットSEOと呼ばれる悪質な対策に含まれます。Googleなどの検索エンジンが順位付けのアルゴリズムを改善し、劣悪な被リンクに対してペナルティを与えたため、このような外部対策はNGとなりました。

  • キーワードの濫用
  • 被リンクの自作自演
  • 低品質コンテンツ

SEOポータルが運営中のウェブサイト

SEOポータルの記事執筆代行サービスの知識と経験を活かして、記事系コンテンツの執筆や管理を行っているウェブサイトをご紹介します。

酪酸菌青汁(商品紹介サイト)

酪酸菌青汁ウェブサイト

腸内環境を整える青汁「酪酸菌青汁」のウェブサイトの運営を行っています。人々の健康や、青汁の効果などを丁寧に解説する記事を執筆しています。

他の情報と混在していたブログから、青汁に関する記事のみを独立させ、現在SEO対策用コンテンツを順次公開中です。

太子タウン(ローカルの話題)

太子タウン

大阪府太子町の情報メディア「太子タウン」の運営を行っています。大手メディアでは取り上げられない地元ならではの話題やニュースの更新を行っています。

地域の観光名所や年中行事などの名称で、上位表示を獲得しています。

配食のふれ愛 太子店(店舗サイト)

配食のふれ愛 太子店

高齢者向けのお弁当宅配サービス「配食のふれ愛 太子店」のウェブサイト更新支援を行っています。写真撮影やデータ更新を、店舗内で行っていただけるようにWordPressの管理等を行っています。

サービス提供地域におけるローカルSEOにより、「高齢者 お弁当」などでの上位表示を獲得しています。

SEOの情報源・参考サイト

さらにSEOについて学びたい方のために、情報源や参考サイトをご紹介します。

Google公式

Googleが提供する資料には、SEOに役立つ知識や考え方が豊富に記載されています。