CTR(クリックスルー率)とは、表示回数に占めるクリック回数の割合です。Googleの検索結果やインターネット広告の評価に使用されます。デジタルマーケティングの重要な専門用語のひとつです。

佐藤 隆司

この記事は、こんな疑問に答えています
・CTRとは何ですか?
・平均クリック率の計算方法は?
・クリック率は一般的にどのくらいですか?

中村 結衣

この記事はSEO対策初心者向けです
・ウェブサイトの管理者
・インターネット広告の利用者
・デジタルマーケティング担当者

渡辺 修平

この記事を読むのにかかる時間:約 8

CTR(クリックスルー率)の計算方法

インターネット広告などが表示された回数のうち、クリックされた回数の割合を示すCTR(クリックスルー率)の計算方法は次の通りです。なお、CTRは割合なので単位は「%(パーセント)」です。

CTRの計算方法(数式)
CTRの計算方法(数式)

例えば、ウェブサイトに掲載された広告が1万回表示されたとします。このうち、100回のクリックがあるとCTRは1パーセントになります。計算方法は、100を1万で割って100をかけます。

CTRは、Googleの検索結果の表示とクリック数にも利用されています。サーチコンソールのパフォーマンス画面で確認できます。

CTR(クリックスルー率)を高めるには?

数式を見れば分かる通り、CTRを高める方法は2つです。ひとつ目は「クリックされる回数を増やす」ことです。また、「表示される回数を減らす」ことでもCTRは高まります。

クリックされる回数を増やす方法

CTRを向上させるためには、クリックされる回数を増やす施策が有効です。例えば、広告に使用しているフレーズや内容、バナーのデザインを改善することです。また、検索結果のクリック回数を伸ばすには、タイトルの工夫が重要です。

つまり、広告や検索結果を目にしたユーザーに響いていなければクリックされません。ですから、しっかりとユーザーの興味や関心を惹くような対策をします。例えば、内容やデザインの改善がCTR向上の近道となります。

表示される回数を減らす方法

表示される回数を減らすことでCTRを向上させることも可能です。この施策は一見、収益の機会を逸しているように感じるかもしれません。しかし、広告に関心のないユーザーしかいない場所にどれだけ表示されても効果は期待できません。

広告を数多く表示させるには、それだけの手間や時間を必要とします。ので広告コストがかさみます。定期的に広告掲載を行う場所を見直して、CTRの向上を目指しましょう。

適正なCTRは何パーセント?

CTR(クリックスルー率)の適正な割合は業界によって異なります。業界ごとにそれぞれの平均値を参考にするのが好ましいです。

以下の表は、Googleなどの検索結果に表示される検索広告の業界別CTRです。また、ウェブサイトに表示されるバナーなどのディスプレイ広告も併記しています。業界ごとのCTRは以下の表のようになっています。

業界平均クリック率 (検索)平均クリック率 (ディスプレイ)
旅行9.19%0.47%
スポーツ・娯楽8.82%0.51%
オンラインショップ5.50%0.51%
レストラン・食事7.60%0.47%
不動産8.55%1.08%
住宅・リフォーム4.62%0.49%
健康・フィットネス6.15%0.59%
金融・保険5.70%0.52%
教育・学習塾6.17%0.53%
求人・雇用5.93%0.59%
法人向けサービス5.17%0.46%
美容・スキンケア5.92%0.72%
自動車5.65%0.60%
弁護士・法律サービス4.24%0.59%
芸術・エンタメ11.43%0.51%
業界別の検索広告とディスプレイ広告の平均CTR

業界や広告タイプでCTRは大きく違う

上の表から分かることは、業界によってCTRが大きく異なることです。例えば、CTRが最も低いのは「弁護士・法律サービス」です。一方、最も高い「芸術・エンタメ」であることが分かります。具体的には、業界の違いによってCTRに2.6倍もの差があります

また、検索広告とディスプレイ広告の差も顕著です。ユーザーが情報を積極的に探している検索エンジンの広告はCTRが高いです。それに対し、て意図せずに目に触れるウェブサイト上のディスプレイ広告はCTRが低くなります。つまり、検索広告の方が圧倒的にCTRが高いということです。

CTR(クリックスルー率)まとめ

CTR(クリックスルー率)は、検索結果やインターネット広告の表示回数に占めるクリック回数の割合です。単位は「%(パーセント)」で示します。これは、広告の効果を測定する上で重要とされています。

一般的に、CTRが高いことは、広告の内容やデザインが優れていることを意味します。また、適切な場所に広告が掲載されていることを示しています。

できるだけCTRが高いことが望ましいです。しかし、業界ごとにおおよそのCTRは決まっています。そして、平均を大きく上回るケースは非常に珍しいです。しかし、広告の内容やデザインが悪く、間違った場所に広告が掲載されていると平均よりも明らかに低いCTRを示すことがあります。

インターネット広告は即効性が高いです。このため、広告費用をかけた分だけアクセスを集めることができる有効な広告手法です。しかし、コツコツとSEOを行ってアクセス数を高めることによって、長期的にはコスパの良い集客が可能にあります。

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投稿者プロフィール

中村 結衣(Yui Nakamura)
中村 結衣(Yui Nakamura)コンテンツディレクター
記事の執筆や、WordPressの使い方などに詳しく、当サイトではコンテンツ制作者に役立つ「SEOキーワードの選び方」「記事系コンテンツの作り方」などを担当。