無料プレスリリース配信サービスは、企業公式ウェブサイトの運営で必ず活用したいサービスです。経済的な負担なく、メディアに対してアピールすることが可能です。
自社の情報がメディアに掲載されることで、新たな顧客の獲得機会が生まれます。また、ウェブサイト掲載による被リンク獲得など検索エンジン最適化(SEO)にも有効です。
では、無料でプレスリリースが配信できる6つのサービスの特徴や、活用方法を解説します。
目次
プレスリリースとは?
プレスリリースは、企業の商品やサービスなどの情報をメディア向けに発信する手段です。
商品やサービスについて詳細かつシンプルにまとめた資料を作成します。大量の情報が届くメディア関係者の目に留まるには、分かりやすさが重要です。具体的には、プレスリリース本文と添付画像、連絡先などで構成されます。
企業公式サイトを運営されている場合には、積極的にプレスリリースを活用してください。特に、無料のプレスリリース配信サービスがおすすめです。
なお、実際に配信する際には、プレスリリースの書き方に注意して丁寧に書きましょう。
無料プレスリリース配信サービス
プレスリリース配信サービスのなかには、一部もしくは全てを無料で利用できるケースがあります。ただし、無料プレスリリース配信サービスの種類はさまざまです。
無料であるため金銭的な損失はありません。しかし、プレスリリースは企業による広報活動であるため、企業イメージを損なう可能性があります。このため、無料サービスの利用時には、事前に十分なチェックが必要です。
なお、無料で効果的な被リンクを受けるには、政府の官公庁ウェブサイトからの被リンクも有効です。無料プレスリリースと合わせて活用してください。
配信が無料である理由
無料プレスリリース配信のサービスが存在する理由は、大きく分けて2つです。
- 有料サービスの体験版である
- メディアへの配信がされない
本来は有料であるサービスにも、回数などを限定した無料版があるケースがあります。あくまで体験版ですので、何度も送り続けることはできません。
また、プレスリリースをサイトに掲載するのみで、メディアへの配信を行わないケースもあります。ずっと無料で利用可能な配信サービスの多くは、このケースに該当します。もちろん、全てではありません。
無料プレスリリース配信の比較ポイント6つ
無料プレスリリース配信を選ぶときには、次の6つをチェックして比較検討しましょう。
- 無料になる条件の有無(回数や期間など)
- 有料オプション
- 会員登録の有無
- 掲載までの時間
- 他のサイトやSNSへの拡散
- URLのリンク化(被リンク)
それぞれの無料配信サービスには特徴がありますが、比較するにはこの6つが便利です。
無料プレスリリース配信サービス一覧表
まずは一覧表で各サービスを比較してください。また、サービス名のリンクからは各サービスの詳細記事を確認いただけます。
サービス名 | 無料条件 | 有料オプション | 掲載時間 | 情報拡散 | 本文内リンク |
---|---|---|---|---|---|
PressWalker | 無 | - | 即時 | あり | あり |
ツナググ | 無 | あり | 審査後 | - | - |
ぷれりり | 無 | - | 審査後 | あり | - |
PR-FREE | 無 | - | 審査後 | - | あり |
PR TIMES | あり | あり | 即時 | あり | あり |
valuepress | あり | あり | 即時 | あり | あり |
このように、無料配信サービスは多くあります。ただし、それぞれの特徴はさまざまですので、自社にとって最適なサービスを比較検討してください。
無料プレスリリース配信サービス比較
では、具体的に無料のプレスリリース配信サービスをご紹介します。それぞれ、上の6つのポイントについて詳しく解説します。
PressWalker(プレスウォーカー)
PressWalker(プレスウォーカー)は、大手出版社KADOKAWAが運営する無料プレスリリース配信サービスです。
- 無料条件:無制限
- 有料オプション:なし
- 会員登録:必要
- 掲載までの時間:即時
- 情報拡散:他サイト転載、一部は記事化
- URLリンク化:あり(アンカーテキスト)
PressWalkerの最大の特徴は、一部のプレスリリースがKADOKAWA運営のウェブ媒体で記事化されることです。専門メディアに掲載されることによって、多くの読者の目に触れます。
また、アンカーテキストでリンクを設定できることは、SEO対策として有効です。無料の配信サービスの多くでは、URLがそのまま掲載されます。詳しくは、PressWalkerの解説記事を参考にしてください。
ツナググ(TSUNAGUGU)
ツナググ(TSUNAGUGU)は、シンプルで使いやすい無料プレスリリース配信サービスです。
- 無料条件:月3回まで
- 有料オプション:あり(SNS掲載)
- 会員登録:なし
- 掲載までの時間:審査後(早い)
- 情報拡散:なし
- URLリンク化:なし
ツナググは、ウェブ制作会社の運営であることから、サイトデザインが美しいです。また、シンプルで分かりやすく、気軽にプレスリリースを投稿できます。
プレスリリースのSNS掲載は有料オプション(1回1000円)です。SNSオプションによってX(旧Twitter)、インスタグラム、Facebookに掲載されます。詳しくはツナググの紹介記事をご覧ください。
ぷれりり(PRERELE)
ぷれりり(PRERELE)は、審査通過率95%で気軽に利用できる無料プレスリリース配信サービスです。
- 無料条件:無制限
- 有料オプション:なし
- 会員登録:なし
- 掲載までの時間:審査後(早い)
- 情報拡散:SNS掲載
- URLリンク化:あり
ぷれりりの特徴は、プレスリリース投稿画面の便利さです。例えば、テンプレート機能や地図掲載などの機能を備え、簡単に配信ができます。
また、配信されたプレスリリースは、公式のXアカウントでもシェアされます。その他の特徴や機能については、ぷれりりを詳しく解説した記事をご確認ください。
PR-FREE
PR-FREEは、法人や個人を問わず利用可能な無料プレスリリース配信サービスです。
- 無料条件:無制限
- 有料オプション:なし
- 会員登録:なし
- 掲載までの時間:審査後(やや遅い)
- 情報拡散:なし
- URLリンク化:あり
PR-FREEは会員登録が不要で、無制限にプレスリリースの配信が可能です。また、プレスリリースの掲載通過率は95%で、ほぼ確実に公式ウェブサイトに情報が公開されます。
ただし、プレスリリースの投稿から掲載までには少し時間がかかります。このため、期日のある告知をする場合には、余裕をもって投稿することがおすすめです。PR-FREEの解説記事も参考にしてください。
PR TIMES
PR TIMESは、一定の審査を通過した会社設立2年以内の会社に限り無料での利用が可能なプレスリリース配信サービスです。
- 無料条件:会社設立2年以内、月1本(計10本)
- 有料オプション:あり
- 会員登録:審査あり
- 掲載までの時間:即時
- 情報拡散:提携メディア掲載
- URLリンク化:あり
PR TIMESは、上場企業の56%超が利用する大手プレスリリース配信サービスです。ただしスタートアップ支援のため、審査を通過した会社設立2年以内の企業がサービスを無料で利用できます。
一般の有料利用では、従課金プランでは1件3万円、定額プランで月8万円です。このため、条件に合い無料プレスリリース配信が可能な方は、必ず利用すべきサービスです。
valuepress(バリュープレス)
valuepress(バリュープレス)は、1回のお試しのみ無料で利用できるプレスリリース配信サービスです。
- 無料条件:1回のみ
- 有料オプション:あり
- 会員登録:あり
- 掲載までの時間:-
- 情報拡散:提携メディア掲載
- URLリンク化:あり
valuepressは7万社以上の使用実績があるプレスリリース配信サービスです。機能制限があり1回のみですが、無料でのリリース配信が可能です。
有料版では1万件以上のメディアリストから、希望の配信先を選べます。ただし、無料版では20媒体しか配信できません。また、ファイル添付や効果測定の機能が制限されています。
有料のプレスリリース配信サービス
無料のプレスリリース配信サービスとの比較のため、有料のプレスリリース配信サービスをご紹介します。
@Press(アットプレス)
@Press(アットプレス)は、PR TIMESやvaluepressに次ぐプレスリリース配信サービスです。
- 無料条件:無料掲載なし
- 有料オプション:あり
- 会員登録:あり
- 掲載までの時間:即時
- 情報拡散:提携メディア掲載
- URLリンク化:あり
専任スタッフによるサポートを重視する@Pressには、無料サービスはありません。1配信はライトプランで3万円、複数回のチケット利用で1回2万4500円~です。
つまり、無料の配信サービスには、このような価値があります。
PRワイヤー
PRワイヤーは、共同通信が運営しているプレスリリース配信サービスです。
- 無料条件:無料掲載なし
- 有料オプション:あり
- 会員登録:あり
- 掲載までの時間:即時
- 情報拡散:提携メディア掲載
- URLリンク化:あり
共同通信が運営しているため、大手メディアへのプレスリリースの配信が効率よく行われます。例えば、プレスリリースの掲載サイトは57サイト、SNSにはX(エックス)とFacebookに配信されます。
無料でのプレスリリース配信はありません。
PR Automation
PR Automationは、PRの自動化や効率化を目指すプレスリリース配信サービスです。
- 無料条件:無料掲載なし
- 有料オプション:あり
- 会員登録:あり
- 掲載までの時間:-
- 情報拡散:提携メディア掲載
- URLリンク化:-
PR Automationは、Digital PR Platformなどのメディアを運営するPRAP node社の提供するプレスリリース配信サービスです。ただし、無料利用は無く、月額10万円(税抜き)でサービスを提供しています。
メディチョク
メディチョクは、大手メディアとの直接のやりとりが可能なプレスリリース配信サービスです。
- 無料条件:無料掲載なし
- 有料オプション:あり
- 会員登録:あり
- 掲載までの時間:-
- 情報拡散:提携メディア掲載
- URLリンク化:-
取材ネタを探している記者やメディア関係者と直接連絡が可能な仕組みが特徴です。また、医療関係のプレスリリースに強みを持っています。
終了したプレスリリース配信サービス
プレスリリースの配信サービスのなかには、サービスを終了したものもあります。
News2U
News2Uは以前、主要なプレスリリース配信サービスとして営業を行っていました。
- 配信サービス終了(2020年6月30日)
無料プレスリリース配信サービスまとめ
無料のプレスリリース配信サービスを使えば、経済的な負担なく情報の拡散ができます。ただし、それぞれのサービスの比較検討は重要です。なぜなら、自社の商品やサービス、さらには企業のイメージを損なうリスクがあるからです。。
また、サービスごとに特徴が異なりますので、使い分けも重要です。例えば、SEO対策のためにプレスリリースを活用するのであれば、アンカーテキストでリンクされるサービスが良いでしょう。
まずは、プレスリリースを書いて配信する流れや体制を作ることが大切です。
SEOポータルでは、プレスリリースの執筆代行も行っております。もし、社内での人材の確保が難しい場合には、代行サービスの活用をご検討ください。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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