フレッシュネスアルゴリズムは、情報の鮮度をサイト評価に導入したアルゴリズムのコアアップデートです。検索結果の順位に、時間という指標が加わりました。Googleの公式発表では約35%の検索クエリに影響を及ぼしたとされる大型アップデートです。

なお、このアルゴリズムを誤解してSEO対策をしている方が多いです。

フレッシュネスアルゴリズムの検索結果への影響

フレッシュネスアルゴリズムは、約35%の検索クエリに影響を及ぼし、特に6%から10%の検索クエリで大規模な影響を与えました。これは、Googleが公式に発表したものです。

Googleが考慮した3つの「時間」

このアルゴリズムのアップデートでは、3つの時間がサイト評価の対象となりました。

  • 最近のイベント/トレンド
  • 定期的なイベント/行事、選挙、スポーツ、テレビ番組、企業決算
  • 頻繁な更新/トレンドやイベント以外の更新頻度の高い情報

これらの価値を高めることによって、ユーザーの利便性が大きく向上しました。Google検索結果ページの機能のひとつであるトップストーリーは、定期的なイベントを重視するものです。

技術的背景

フレッシュネスアルゴリズムの導入が可能なったのは、インデックス処理の高速化です。これはカフェインアップデートによる大きな成果です。時間の指標を加えた膨大なインデックスの処理が可能になったためです。

フレッシュネスアルゴリズムのSEO対策への影響

フレッシュネスアルゴリズムの影響は、間違ったSEO対策を数多く生みました。

例えば、更新日時が新しい方が評価されると勘違いするSEO対策があります。WordPressの更新日時を頻繁に新しくして、検索順位の上昇を目指す対策です。内容の変更がなければ、ただ更新日時だけを操作してもSEOの効果は一切ありません。

例えば、東京タワーの高さや住所に関する情報は、常に変化がありません。このため、更新日時を参考にして検索結果を上下させる必要がありません。つまり、エバーグリーンコンテンツについては情報の鮮度は重視されません。

フレッシュネスアルゴリズムのまとめ

フレッシュネスアルゴリズムは、特定の分野の情報について新鮮さを重視するものです。つまり、トレンドや定期イベント、頻繁に情報が更新されるものです。決して、更新日が新しいことを重視するものではありません。

例えば、ニュースサイトなどでは情報の新鮮さが重視されます。また、iPhoneの製品情報は、最新機種が発表されたタイミングで、情報の新鮮さが問われます。

このような分野のサイトを運営されている方は、フレッシュネスアルゴリズムを意識してください。

投稿者プロフィール

佐藤 隆司(Takashi Sato)
佐藤 隆司(Takashi Sato)コンテンツSEOアドバイザー
サイト運営者やSEOコンサル会社向けにGoogleアルゴリズムなどの情報を発信。