400番台のエラーは「クライアント」が原因

ウェブサイトの運営は決してITスペシャリストだけの仕事ではありません。このため、400番台のエラーと言われてもピンとこない方が多いかもしれません。

コンテンツ制作者（ライターや編集者など）のようにパソコンの裏側のことに詳しくない方も多いです。

パソコンのブラウザに「404 Not Found（ページが見つかりません）」などと表示されたときに、どのように対処すれば良いのか分からないと放置してしまっているケースが珍しくありません。

「クライアントエラーを示す400番台のステータスコード」と言われても何のことだか分からないと嘆いている方のために、この記事を執筆しました。

400番台のステータスコードとは？

HTTPステータスコードとは、パソコンのブラウザで行った操作（リクエスト）に対して、サーバー側から返されるメッセージのことです。

サーバーは様々なメッセージを3桁の数字のHTTPステータスコードとして返します。そのうち、4から始まる3桁のコードを、400番台のステータスコードと呼びます。「400 Bad Request」や「404 Not Found」などが含まれます。

400番台のエラーは、サーバー側の問題ではありません。ユーザーがパソコンで行った操作に問題があったことを伝えるエラーメッセージです。

HTTPステータスコードとは？

HTTPステータスコードとは、クライアントとサーバーの間の通信でリクエストがどのように処理されたかを示す3桁の数字です。リクエストが成功したかどうか、失敗した場合の…

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クライアントエラーとは？

クライアント（client）は、英語で「顧客」や「依頼主」という意味です。ウェブサイトの場合には、ユーザーやブラウザを指します。ですから、サイトを訪れたユーザーや、サイトにアクセスするために使用されたブラウザは、サイトにとってお客様です。

ウェブサイト運営でのクライアントエラーとは、ユーザーやブラウザが原因です。結果として、希望する操作が正常に処理できなかったことを意味しています。

400番台のエラーでよく知られているのは、「400 Bad Request（不正なリクエスト）」や「404 Not Found（ページが見つかりません）」です。サーバー側には問題は無いものの、操作に誤りがあるために処理できないエラーです。

400番台が示すクライアントエラーを紹介

「400番台のHTTPステータスコード」の意味を理解していただきました。、具体的な400番台のHTTPステータスコードについて解説します。

インターネットで遭遇する機会も多い400番台のコードの意味を確認してください。

400 Bad Request

「400 Bad Request」とは、不正なリクエストを示すエラーコードです。サーバーがリクエストを理解できないか、リクエストの構文が間違っている場合に表示されます。

不正なリクエストとは、パラメーターエラーやリクエストの構文のを指します。具体的に、入力されたデータの形式が正しくない場合に発生します。

401 Unauthorized

「401 Unauthorized」とは、アクセスを試みたサイトやページ、データの閲覧に認証が必要であることを示すHTTPステータスコードです。ユーザーが認証なしに認証が必要なリソースにアクセスすると表示されます。

ユーザーの認証情報の不足、無効、または拒否された場合にも表示されます。例えば、正しいユーザー名やパスワードを提供しなかったり、アクセス権限のないサイトやページにアクセスしようとした場合などです。

403 Forbidden

「403 Forbidden」とは、アクセス権限の不足や禁止されたディレクトリにアクセスを試みた際に表示されます。また、IP制限により拒否された場合にも表示されます。

この「403 Forbidden」エラーは、ウェブサイト管理者が特定のコンテンツやディレクトリを保護するために設定したアクセス制限を示しています。ウェブサイトの安全性とプライバシーを保護するために重要な役割を果たしています。

404 Not Found

「404 Not Found」とは、ウェブサイト上のページやデータが見つからないことを示す重要なエラーコードです。このエラーコードは、ユーザーがアクセスしようとしたページが存在しない、ページが削除された、または入力されたURLが間違っている場合に表示されます。

ユーザーにとっては、404 Not Foundエラーは少し混乱を招くかもしれません。しかし、これはウェブサイトの管理者にとっても重要な情報です。このエラーメッセージを受け取った場合、管理者は問題のあるページやリソースを修正するか、正しいURLへのリダイレクトを設定する必要があります。

サーチコンソールで「404 Not Found」を見つけた時には少し注意が必要です。例えば、記事の内部リンクの誤りや、意図せず記事を非公開にしていることがあります。検索エンジン最適化（SEO）にも悪影響を及ぼす可能性があります。しっかりと適切に対応しましょう。

その他の400番台のクライアントエラー

その他にも400番台のHTTPステータスコード（クライアントエラー）があります。

• 「405 Method Not Allowed」　リクエストされたメソッドがサーバーで許可されていない
• 「406 Not Acceptable」　クライアントが受け入れられないデータ形式を要求した
• 「408 Request Timeout」　サーバーからの応答がタイムアウトした
• 「413 Payload Too Large」　リクエストの本文が大きすぎる
• 「414 URI Too Long」　リクエストURI（Uniform Resource Identifier）が長すぎる

これらのクライアントエラーは、通信やデータ処理の際に発生する可能性があります。このため、状況や原因を正しく把握し、適切な対応策を取ることが重要です。

クライアントエラーを理解して問題解決に役立てよう

クライアントエラーは、ウェブサイトの運営をしていると時々遭遇する問題です。そして、ステータスコードは、それぞれが問題の発生した理由を示してくれています。400番台のエラーは原因の究明が比較的容易で、解決しやすいものが多いです。

まず、エラーの原因特定のためには、デバッグツールを使用するのが便利です。これにより、具体的なエラーメッセージやスタックトレースを確認できます。エラーメッセージを確認できれば、問題の根本原因を特定することができます。

クライアントエラーは厄介な問題かもしれません。しかし、その内容を理解して適切に対処すれば解決するものばかりです。400番台のステータスコードのメッセージを活用し、落ち着いて問題解決しましょう。

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