ラッコキーワードは、個人や中小企業のウェブサイトの運営に欠かせないサービスです。SEO対策のキーワード選定に必要な基本機能が備わっています。無料でも使用でき、低価格の有料版(月額440円~)ではほぼ全ての機能が利用できます。
ラッコキーワードの機能や使い方、SEO対策での活用方法をご紹介します。
目次
ラッコキーワードとは?
ラッコキーワードは、SEO対策に必要なキーワード選びに役立つツールです。無料もしくは低価格で、ウェブサイト運営に必要なキーワード分析が行えます。
ラッコキーワードの基本情報
サイト名:ラッコキーワード
運営会社:ラッコ株式会社
URL:https://related-keywords.com/
主な機能:
・キーワード分析
・競合分析
例えばラッコキーワードでは、サジェストキーワードの一括取得が可能です。自社の商品やニーズに関連するキーワードを抽出できます。最大1000件程度のデータが、約1秒で表示されます。
また、競合分析では、競合サイトの月間アクセス獲得数のほか、キーワードごとの上位20サイトの見出し抽出や平均文字数の計算ができます。
プロが使用するキーワード調査ツールは主に、高いレポート機能を有しています。しかし、基本的な機能についてはラッコキーワードと大差がありません。つまり、数十万円かかるSEOキーワード分析ツールも、ラッコキーワードなら数百円で済みます。
ラッコキーワードの機能別カテゴリ
ラッコキーワードの機能は、大きく分けて次の4つのカテゴリがあります。
- キーワード深掘り調査
- 競合ウェブサイト調査
- マーケット調査
- AIアシスタント機能
各カテゴリには、3~5つの機能があり、幅広くSEO対策のキーワード選定に役立ちます。
キーワード深掘り調査
キーワード深掘り調査は、自社の事業や商品にかかわるニーズの発見に役立ちます。もちろん、ウェブサイト運営のためのキーワード選びに便利です。
- サジェストキーワード
- 周辺語・連想語
- 類語・同義語
- サジェストプラス(有料版のみ)
- 他のキーワード/質問(有料版のみ)
ラッコキーワードのなかでも頻繁に使用するのが、キーワード深掘り調査カテゴリの機能です。
サジェストキーワード
サジェストキーワードとは、検索エンジンに入力した単語に応じて提案される検索候補です。Googleのほか、BingやYoutube、Amazon、楽天からもデータを取得します。
サジェストキーワードが一覧表示されるので、記事系コンテンツのネタ探しに最適です。また、検索ユーザーのニーズに合わせた検索意図(インテント)を見つけ出すヒントになります。
こちらはあくまで無料版の機能ですので、キーワードの一覧表示のみです。このため、有料版に登録している方は、サジェストプラスを見る方が便利です。
周辺語・連想語
周辺語や連想語は、辞書データとWikipediaの記事情報を基に出されるキーワードです。検索エンジン以外からの情報は、サイトの内容の差別化に役立ちます。
ニッチなキーワードを見つけ出すには、周辺語や連想語が役立ちます。全く関係がない情報も多いですが、時間のある時には全体をチェックしましょう。なお、情報は週2回、更新されます。
類語・同義語
類語や同義語は、検索キーワードに類似する言葉や、同じ意味の言葉が辞書から抽出されます。言い回しの違う単語を、カテゴリに分類して表示します。
表示される件数は、検索するキーワードによって大きく異なります。ただし、場合によっては結果ゼロのことも珍しくありません。しかし、思わぬ発見があるのも類語や同義語の特徴です。
サジェストプラス(有料版のみ)
サジェストプラスは、サジェストキーワードに月間検索数や競合性が追加された有料版の機能です。
月間検索数が表示されることによって、キーワードプランナーと同等の情報が得られます。また、大まかな検索数の推移もグラフ表示されるので便利です。
他のキーワード/質問(有料版のみ)
この機能は、Googleの検索結果ページに表示される他のキーワードと、関連する質問の取得データを抽出します。SEOポータルでは、この機能を最も重視してラッコキーワードを活用しています。
他のキーワードは、関連する検索クエリを発見することに役立ちます。また、関連する質問は、ユーザーの検索意図を割り出すヒントとして非常に有効です。
競合ウェブサイト調査
競合ウェブサイトの調査は、同業他社や同じジャンルのウェブサイトの分析に役立ちます。つまり、管理するウェブサイトに足りない情報を、競合の分析を通じて発見します。
- 獲得キーワード調査
- 見出し抽出
- 共起語
サイト全体を管理する方には、獲得キーワード調査が便利です。また、コンテンツを制作するライターには、見出し抽出による競合分析が欠かせません。
獲得キーワード調査
獲得キーワード調査は、Googleでの検索結果の順位や推定アクセス数を表示する機能です。また、上位獲得キーワードごとの順位や推定アクセス数のデータが取得できます。
同業他社などが上位獲得しているキーワードを分析することで、自社に足りない情報を知ることができます。月間検索数や競合性を確認することで、狙いやすいキーワードの特定にも役立ちます。
見出し抽出
見出し抽出は、キーワードごとの上位20サイトの見出し構造を抽出する機能です。記事系コンテンツの構成案を作成する際、入れておくべき項目のチェックに役立ちます。
また、見出し数や文字数は、上位獲得の条件のひとつとして参考になります。特に、文字数の平均値は、作成する記事の分量を決めるのに役立ちます。
共起語
共起語は、上位20サイトで頻繁に使用されている単語の回数や割合を表示します。見出しと同じく、記事系コンテンツの制作時に、内容の漏れのチェックに使用できます。
なお、共起回数などの数字は、20サイトの合計値であることには注意してください。右端の矢印をクリックして開くと、ページごとの出現回数が表示されます。
マーケット調査
マーケット調査は、主にインターネット上のトレンドを確認することに役立ちます。例えば、Googleトレンドの大まかな把握などができます。
- 関連ハッシュタグ
- Q&Aサイト
- ニュース・話題の記事
- Googleトレンド
- 月間検索数の取得(有料版のみ)
最新情報を取り入れることで、競合サイトが対策する前に上位獲得ができる可能性があります。
関連ハッシュタグ
関連ハッシュタグは、SNSで人気や話題になっているハッシュタグを抽出します。情報は、Instagram、TikTok、YouTubeから取得されます。
SNSでの投稿が増えているハッシュタグには、ユーザーのニーズが反映されます。このため、SNS投稿時はもちろん、記事系コンテンツの制作にも役に立ちます。
SNSごとの情報を知りたい場合には、タブを切り替えて表示します。
Q&Aサイト
Q&Aサイトは、助け合い系のウェブサイトから質問を抽出します。具体的には、Yahoo!知恵袋と、教えて!gooから情報が取得されています。
Googleの関連する質問とは異なり、実際にユーザーが入力した質問です。このため、人々の疑問や悩みが色濃く出ており、キーワード選定のヒントになるでしょう。
ただし、ネガティブな話題が多い傾向にあります。実際の記事制作で参考にする際は、ネガティブに引っ張られないように注意しましょう。
ニュース・話題の記事
ニュース・話題の記事は、最新のニュースや話題のトレンドを抽出します。情報の鮮度が求められるサイト運営では、最新情報をキャッチするのに役立ちます。
複数の情報源からの情報が集約されるため、スピーディに最新のニュースを把握できます。
ニュースや記事の中には、今後のトレンドになりそうなワードが眠っています。つまり、競合サイトを先取りしたSEO対策ができる可能性があります。
Googleトレンド
Googleトレンドは、キーワードごとの大まかなトレンドを表示します。直近12か月や5か月の推移グラフ、関連するトピックやキーワードを確認できます。
情報源がGoogleトレンドのみのため、詳細の確認には本家サイトが便利です。ただし、ラッコキーワードの他の機能を使用した流れで、こちらもチェックしておきましょう。
検索数が増加しているワードを見つけ出し、記事系コンテンツの制作に活かします。
月間検索数の取得(有料版)
月間検索数の取得は、キーワードごとの月間検索数の推移を確認できます。
複数のキーワードについて同時に検索数を確認できます。また、サジェストプラスを使用ログとしても機能します。
管理しているウェブサイトの重点キーワードのリストを作成し、定期的にチェックするのがおすすめです。
AIアシスタント機能
AIアシスタント機能は、生成AI(ChatGPT)を用いて記事制作を補助してくれる機能です。
- 記事タイトルの提案
- 記事見出しの提案
- 関連する疑問の提案
- 関連ワードの提案
ラッコキーワードの各機能で取得できる情報を元に、記事系コンテンツの制作をアシストしてくれます。
記事タイトルの提案
記事タイトルの提案は、キーワードに対して記事タイトル案を提供します。
提案された記事タイトルをもとに、見出し生成をそのまま見出し生成へ進むことができます。また、有料版ではChatGPT4.0が使用できます。
記事見出しの提案
記事見出しの提案は、記事タイトルを元に記事見出し案を提供します。SEOキーワードと記事タイトルを入力することで、見出しを生成します。
上位20サイトの見出し抽出データなどを参考に、見出し案が生成されます。こちらも、有料版ではChatGPT4.0が使用できます。
関連する疑問の提案
関連する疑問の提案は、キーワードごとの関連する質問を提供します。
Googleの検索結果ページの機能である関連する質問や、強調スニペットへの対策に役立ちます。
関連ワードの提案
関連ワードの提案は、キーワードに対する関連するワードを提供します。
サジェストキーワードや、サジェストプラスからのキーワード抽出をアシストしてくれます。記事系コンテンツの制作では、重要なキーワードの漏れを防いでくれます。
投稿者プロフィール
- 大学在学時よりライターとしてアルバイトを始め、現在はプロのライターとしてSEOを意識した記事系コンテンツを執筆しています。
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