SEO初心者が最初の30日でやるべき10のステップ

「SEOって何から始めればいいの?」——この疑問を持つ方は非常に多いです。SEO(検索エンジン最適化)は範囲が広く、初心者にとっては何を優先すべきか判断が難しいもの。

私たち京谷商会は、SEO・開発・広告・SNSなど18の専門ナレッジベースポータルを一気に立ち上げた経験があります。seo.kyotanishokai.co.jp を筆頭に、dev・uxd・ads・sns・ctn・ecm・pub・ais・dta・sec・cld・biz・csr・pmq・bpdの各サブドメインで専門記事を展開しています。18ポータルの同時立ち上げで得た教訓は、「最初の30日で何をやるかで、その後の成長曲線が決まる」ということでした。

この記事では、その実体験を踏まえて、SEO完全初心者が最初の30日間で取り組むべき10のステップを時系列に沿って具体的に解説します。


【1日目〜3日目】基礎知識のインプットと計測基盤の構築

ステップ1: SEOの基本概念を理解する

SEOを始める前に、最低限の基本概念を押さえましょう。

  • 検索エンジンの仕組み: Googleはクロールインデックス→ランキングの3段階でWebページを処理します
  • SEOの3本柱: テクニカルSEO、コンテンツSEO、外部対策(被リンク
  • E-E-A-T: 経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)

京谷商会が18ポータルを立ち上げた際、最初に決めたのは各ポータルの専門領域を明確に分けることでした。SEOポータルはSEOの知見、DEVポータルは開発技術、AISポータルはAI活用——というように、E-E-A-Tの「専門性」をドメイン構造で体現しています。

ステップ2: Google Search Consoleに登録する

SEO施策の効果測定に不可欠なツールがGoogle Search Consoleです。

登録手順:

  1. search.google.com/search-console にアクセス
  2. 「プロパティを追加」でサイトURLを登録
  3. 所有権の確認(HTMLファイルアップロードまたはDNSレコードが簡単)
  4. サイトマップの送信

私たちは18ポータル全てをSearch Consoleに登録し、各サブドメインのプロパティを個別に管理しています。18サイト分のサイトマップを一括送信する運用を初日から整えたことで、インデックス状況を横断的に把握できる体制が立ち上がりました。データの蓄積には時間がかかるため、初日に設定しておくことが極めて重要です。


【4日目〜7日目】現状分析

ステップ3: サイトの現状を把握する

改善の第一歩は現状把握です。以下のポイントをチェックしましょう。

  • インデックス状況: Search Consoleの「ページ」レポートで、何ページがインデックスされているか確認
  • 表示速度: PageSpeed Insightsで主要ページのスコアを計測
  • モバイル対応: モバイルフレンドリーテストでスマホ表示に問題がないか確認

京谷商会の18ポータルでは、74記事を公開した時点でインデックス率が25%からスタートしました。「公開すれば自動的にインデックスされる」と思いがちですが、実際にはそうではありません。URL Inspection APIを使った日次監視を導入して初めて、どの記事がインデックスされていないかを正確に把握できるようになり、現在は33.3%まで改善しています。

ステップ4: 競合サイトを3つ選定する

自社と同じキーワードで上位表示されているサイトを3つ選びましょう。

チェックポイント:

競合を知ることで、自社が目指すべき方向性が見えてきます。私たちの場合、SEO関連のメディアを調査した結果、「大量記事の薄いコンテンツ」より「体系的に整理された専門コンテンツ」の方がGoogleに評価される傾向を確認し、トピッククラスター戦略の採用を決めました。


【8日目〜14日目】キーワード戦略とサイト設計

ステップ5: トピッククラスター戦略を設計する

単にキーワードを選ぶだけでなく、ピラーコンテンツ(柱記事)とクラスター記事(衛星記事)の関係性を設計することが重要です。

京谷商会の各ポータルでは、ピラー記事を軸に関連するクラスター記事を配置し、用語集(グロッサリー)で専門用語をカバーする三層構造を採用しています。例えばSEOポータルなら:

  • ピラー: 「SEO完全ガイド」のような包括的記事
  • クラスター: 本記事のような「最初の30日」「meta description」「内部リンク」など個別テーマ
  • 用語集: SEO専門用語の解説ページ群

この設計を最初に行ったことで、記事を増やすたびにサイト全体の評価が上がる構造になりました。

ステップ6: ロングテールキーワードをリストアップする

メインキーワードから派生する具体的なキーワード(3語以上の複合キーワード)をリストアップします。

例えば「SEO対策」がメインなら:

  • 「SEO対策 初心者 やり方」
  • 「SEO対策 費用 相場」
  • 「SEO対策 自分で できる」

ロングテールキーワードは競合が少なく、初心者でも上位表示を狙いやすいのが特徴です。私たちも18ポータル立ち上げ当初は、検索ボリュームが大きいキーワードではなく、「特定の悩みに刺さる」ロングテールから攻めました。


【15日目〜21日目】コンテンツ作成

ステップ7: 最初の記事を12ステップパイプラインで書く

キーワードリストから1つ選び、最初の記事を作成しましょう。

記事作成のポイント:

  • タイトルにキーワードを含める(32文字以内推奨)
  • 見出し(H2・H3)を使って構造化する
  • 1記事2,000〜4,000文字を目安に
  • 画像にはalt属性を設定する
  • 読者の疑問に具体的に答える内容にする

京谷商会では、1記事に対してSEOレビュー・品質チェック・技術チェックを含む12ステップの記事パイプラインを運用しています。最初は大げさに感じるかもしれませんが、このプロセスを通すことで記事の品質が安定し、インデックス率の改善にもつながりました。完璧を目指すより、まず仕組みを作って1記事公開することが大切です。

ステップ8: 内部リンクを設計する

記事が増えてきたら、記事同士を内部リンクでつなぎましょう。

基本の内部リンク設計:

  • ピラー記事からクラスター記事への双方向リンク
  • 関連する記事同士のコンテキストリンク
  • 用語集ページへの自動リンク
  • パンくずリストの設置

私たちのポータルでは、記事本文中の専門用語を自動的に用語集ページへリンクする仕組みを実装しています。また、18ポータル間でも戦略的にクロスリンクを張り、例えば「構造化データ」の話題ではDEVポータルからSEOポータルへリンクするなど、ポータル横断的な内部リンク網を構築しています。


【22日目〜28日目】技術的な最適化と構造化データ

ステップ9: メタディスクリプションと構造化データを最適化する

すべてのページに固有のメタディスクリプションを設定し、構造化データも追加します。

メタディスクリプションの書き方:

  • 120文字以内で簡潔にまとめる
  • そのページの内容と読者のメリットを明記
  • キーワードを自然に含める
  • 行動を促す言葉を入れる(「〜を解説」「〜がわかる」など)

構造化データの実装:

京谷商会のポータルでは、全記事にArticle JSON-LDを実装し、有料コンテンツにはisAccessibleForFreeプロパティ、Organization schemaもサイト全体に設定しています。構造化データは検索結果でのリッチリザルト表示につながり、CTR向上に寄与します。

ステップ10: 改善サイクルを日次で回す仕組みを作る

SEOは一度やって終わりではなく、継続的な改善が重要です。

日次・月次でチェックすべき指標:

  • Search Consoleのクリック数・表示回数・平均掲載順位
  • 各記事のインデックス状況(URL Inspection APIで自動チェック)
  • 主要キーワードの順位変動
  • 新規公開記事のクロール・インデックス進捗

京谷商会では、Search Console APIを活用した自動日次レポートを運用しています。18ポータル分のクリック数、表示回数、インデックス率をまとめたレポートが毎日生成され、異常があればすぐに対応できる体制です。全サイト合計で1日10,000クリックという目標に向けて、データドリブンな改善を日々続けています。


まとめ: 30日間のスケジュール一覧

期間 やること 京谷商会の実践
1〜3日目 基礎学習、Search Console登録 18ポータル全てにGSC設定、サイトマップ一括送信
4〜7日目 現状分析、競合調査 URL Inspection APIで日次インデックス監視を導入
8〜14日目 キーワード選定、サイト設計 トピッククラスター戦略の設計、用語集の体系整備
15〜21日目 記事作成、内部リンク設計 12ステップパイプラインで品質を担保、自動用語リンク
22〜28日目 構造化データ最適化、改善サイクル構築 Article JSON-LD実装、GSC API日次レポート運用開始
29〜30日目 振り返りと翌月の計画策定 インデックス率25%→33.3%への改善計画策定

最も大切なのは完璧を目指さず、まず始めることです。京谷商会も最初から18ポータルがうまく回っていたわけではありません。インデックス率25%という厳しいスタートから、構造の見直しと日次監視の積み重ねで改善を続けています。30日間のステップを1つずつこなしていけば、SEOの基盤は確実に整います。焦らず、着実に取り組んでいきましょう。